香港規制当局、無認可の暗号資産プラットフォームへ警告

香港SFCが無認可VATPへ警告

香港証券先物委員会(SFC)が、同地域において無認可の暗号資産(仮想通貨)取引プラットフォーム(VATP)に対し8月7日警告を発した。

SFCは、一部のVATPが不適切な行為を同地域にて行っていることを確認したとしている。

SFCが不適切な行為であるとして挙げたのは「SFCに申請したと虚偽の申告をする行為」や「SFCの要件に準拠せずに運営するVATP」とのこと。SFCは、香港で無許可でVATPの活動を行うことは犯罪であり、ライセンス申請を行っていなければ事業を閉鎖する必要があると指摘をしている。

一部の無認可VATP業者が、実際にはSFCにライセンス申請を提出していないにもかかわらず、SFCにライセンス申請を提出したと主張し、一般大衆を誤解させており、これを投資家へ警告すると説明をしている。

なお香港においては、ハッシュキーエクスチェンジ(HashKey Exchange)とOSLデジタルセキュリティーズ(OSL Digital Securities)の2社のみが、同地区における暗号資産(仮想通貨)取引所の運営ライセンス認可をSFCから受けている。

OSLデジタルセキュリティーズは2020年12月に、ハッシュキーエクスチェンジは2022年9月にそれぞれ機関投資家向けのライセンスを取得している。また先日8月3日に両取引所は、同地区における個人投資家向け暗号資産(仮想通貨)取引所の運営ライセンス認可を受けている。

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参考:SFC・認可暗号資産取引プラットフォーム一覧
デザイン:一本寿和
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Source: https://www.neweconomy.jp/posts/330324