米シティグループ、カストディ企業METACOとの提携を見直し中か=報道

すでに他のプロバイダーと非公式協議に入ったとも

米金融大手シティグループ(Citigroup)が、スイスのデジタル資産関連企業メタコ(METACO)との提携を見直しているようだ。関係者の話としてブルームバーグが6月30日報じた。

報道によれば、シティグループは他のプロバイダーとの非公式の協議を開始したと関係者が明かしたという。

メタコは昨年6月22日、シティとの提携を発表。両社は機関投資家向けにデジタル資産のカストディプラットフォームの開発と試験運用を行うとのことだった。

またメタコは5月17日、米フィンテック企業のリップル(Ripple)社による買収案に合意。発表によると買収額は2.5億ドル(約344.6億円)。この買収によりリップル社は、メタコの単独株主になるとのことだった。

今回のシティグループによる提携見直しの動きが、リップル社のメタコ買収と関連しているかどうかは明らかとなっていないという。

シティグループの担当者及びトレッカーニ氏はコメントを拒否。リップル社の広報担当者はコメントの要請に応じなかったという。

メタコについて

メタコは、デジタル資産のカストディ技術およびトークン化技術を提供する企業だ。

同社ではデジタル資産カストディ及びオーケストレーション(管理の自動化)サービス「ハーモナイズ(Harmonize)」を主力商品として取り扱っている。なお同商品はスイスの他、ドイツ、トルコ、フランス、英国、米国、シンガポール、オーストラリア、香港、フィリピンなどで提供されており、欧州のメガバンクBNPバリパやドイツで資産規模第2位の銀行であるDZ銀行(DZ Bank)など、世界のカストディアンや大手銀行、金融機関、企業に採用されている。

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参考:ブルームバーグ、メタコ
デザイン:一本寿和
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Source: https://www.neweconomy.jp/posts/323386